「娘が壊れて、あまりに常軌を逸していて、その調子に合わせることしか」田村瑠奈被告の母浩子被告が法廷で…すすきの首切断裁判
北海道放送(株)
北海道札幌市・ススキノのホテルで男性が殺害され、田村瑠奈被告30歳ら父親の修被告60歳、母親の浩子被告61歳の親子3人が逮捕・起訴された事件の裁判。浩子被告が心境を語りました。 【写真を見る】「絶望的な気持ちになった。最愛の娘が絶対的にやってはいけないことをした」浩子心境語る ・浩子被告 「もしこのような事件が起こらなければ、大切な家族と過ごす時間がまだ続くと思うし、申し訳なく思う」 ・浩子被告 「家族も大切な方を失うことになって、その気持ちを思うと取り返しのつかないことになって、大変申し訳なく思う」 札幌地裁で開かれた7回目の裁判。冒頭で浩子被告は謝罪の言葉を口にしました。 この事件は、2023年7月、札幌・ススキノのホテルで首を切断された男性の遺体が見つかり、田村瑠奈被告30歳ら親子3人が逮捕・起訴されたものです。 死体遺棄と損壊を手助けした罪に問われている浩子被告は初公判で、「犯罪を手伝う意思はまったくなかった」と無罪を主張しています。 また、これまでの裁判では、娘の瑠奈被告を中心とした親子3人の特殊な家族関係が明らかになっています。 12月12日の被告人質問で浩子被告は、被害男性の頭部を持ち帰った瑠奈被告から「『浴室で従業員が驚かないように血を掃除した』と言われ、突拍子がなく現実感がなかったので人を殺したとはまだ思っていなかった」と話しました。 そして被害男性の頭部を見た時のことを聞かれた浩子被告は。 ・浩子被告 「絶望的な気持ちになった。最愛の娘が絶対的にやってはいけないことをした。常軌を逸しているのはわかったので『すごいね』と言った。娘が壊れてしまっている。あまりに常軌を逸していて、その調子に合わせることしかできなかった」 声を震わせながら当時の状況を振り返りました。 また瑠奈被告から頭部を損壊する様子を「撮影してほしい」と言われたことについては、「その前に見た頭部がフラッシュバックして耐えられるか不安になった」「カメラを触るのが苦手だから修さんに頼んだらどうだろう」と伝えたと答えました。
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