避難生活、感染症に要注意 寒さ、エコノミー症候群も
能登半島地震では避難生活の長期化が予想される。冬の厳しい寒さで低体温症への備えが求められるほか、換気が不十分となりやすく、インフルエンザなどの広がりを懸念する声も上がる。車中避難ではエコノミークラス症候群への注意も必要だ。国や専門家は、感染症や寒さ、健康への対策を呼びかけている。 厚生労働省は2日までに、自治体向けに感染症対策の事務連絡を出した。避難所では換気や手洗い、せきエチケットなどの徹底やトイレをきれいに使うよう求めている。 沖縄県立中部病院感染症内科の高山義浩医師によると、避難所では流行中のインフルエンザや、増加傾向にある新型コロナウイルス感染症、トイレや食事などを介したノロウイルス感染に特に注意が必要という。 避難所内の感染拡大防止には、世帯ごとにブースを分け、間隔を2メートル以上空けることが望ましいと説明。寒冷で窓を開けるのが難しい場合には少なくとも換気扇を回し続けるよう提案する。