女子日本代表、スリー25本!125点 NZに68点差圧勝で五輪へ視界良好/バスケ
バスケットボール女子・国際強化試合(4日、有明アリーナ)世界ランキング9位の日本は、同26位のニュージーランドに125-57で圧勝した。第1クオーターから39-15と大きく引き離すと、第2クオーター以降も攻撃の手を緩めず、ダブルスコアで突き放した。山本麻衣(24)=トヨタ自動車=が3点シュート6本を含め、チーム最多の20得点をマーク。観客1万1624人は女子代表の試合では史上最多。6日にも、五輪前では国内最後の試合としてニュージーランドと対戦する。 体格で勝るニュージーランドを圧倒した。女子日本代表の試合としては史上最多1万1624人のファンが観戦した強化試合で、チーム最多の20点を挙げた山本が笑顔で振り返った。 「観客が入れば入るほどうれしいし、パワーをもらえる。今日は気持ちよくプレーできました」 開始早々に馬瓜スのシュートで先制すると、1分過ぎに右サイドから山本が3点シュートを鮮やかに決めた。その約30秒後には主将の林も左から3点シュート。矢継ぎ早に攻撃が決まり、点差がどんどん離れた。 山本は3点シュートを6本成功。チームは実に25本を決め、125点中75点を長距離シュートで奪った。成功率40%を超えると高確率とされるが、何と45・5%をたたき出した。 相手は世界ランク26位の格下だったが、試合には明確なテーマもあった。「チームとして守備に課題を持って入った」と山本。19スチールで相手の攻撃を何度も寸断し、恩塚亨監督も「プレッシャーをかけて相手を困らせたり、リズムを崩したりは7~8割できていたが、瞬間瞬間でやり切れないところがあった。そこが五輪で勝負を分けるポイントになる」。体力で押し込まれた部分など、圧勝の試合でも課題を見つけた。 チームは東京五輪の銀メダルよりも上を目指している。次は五輪前に日本のファンの前で行う最後の試合だ。「日本のバスケを40分間できればいい。個人的には、決めたかったシュートを決め切れるように」と山本。本番を見据え、最高の準備を整える。(只木信昭)