特産品に影響…異例の“猛烈残暑” 秋物商戦にも異変? 広島
19日は暑さが和らぐ時期と言われる「秋の彼岸入り」ですが…強い日差しが照りつけ“季節外れ”の暑い一日となりました。 最高気温は広島市中区で35.7℃、府中市で37.4℃と県内9地点で35℃以上の猛暑日となりました。観測史上、最も遅い県内の猛暑日の記録を更新し続けています。 和田萌花記者「きょうも暑いです。この暑さでナスにも異変が出てきているということです」 広島の特産品、黄緑色でとろりとした甘さが特徴の「狩留家なす」この畑では猛暑の影響で7月から先月までの収穫量が例年と比べ少ないといいます。 NPO狩留家 黒川章男理事長「ものすごい勢いで水分が取られてしまうので水分が足りなくなっちゃう。(例年通りだと)水が少なすぎて木がものすごく悪くなった」 強い日差しのため実にキズができることも… しかし、暑さがもたらすのは悪い影響ばかりではありません。 NPO狩留家 黒川章男理事長今年はこんなに天候が暑いのが多分続くんだと思うんです。(収穫は)11月中旬までいけるんじゃないかなと」 本来だと収穫期は来月ごろまでですが、今年は暑さが続いているため11月中旬まで収穫が期待できるということです。 NPO狩留家 黒川章男理事長「とにかく霜が降るまでは収穫をしようと。結果を見るまでは分かりませんが、そうありたい」 “長すぎる残暑”で「秋物商戦」にも異変が起こっています。 ゆめタウン広島 ライフスタイル次長 池田安佐恵さん「(例年のこの時期は)肉厚なものやファーっぽいものが出るんですが、まだ店頭の全面にはきていない」 例年であればこの時期はすべて秋物に切り替わっていますが、売り場にはまだ夏物が残ったまま。中でもクールリングは去年の1.3倍、日傘は1.5倍に 売り上げが伸びているそうです。 客「まだ袖がある夏服を探している、早く秋になってほしいです」 暑さが続くとその影響は当然、食品売り場にも… 太田朱香記者「残暑が続く中こちらのスーパーでは炭酸飲料が売れています」 冷たい炭酸飲料やアイスクリームなど本来であれば“真夏に食べたくなる”ものが軒並み、例年の2割増しで売れているといいます。 一方、この時期は鍋に関する食品が売れ始めるころですが今年は出足が鈍いようです。 ゆめタウン広島 石川幸一さん「直接気温が関係するような温かい鍋などはまだまだ売れてきてはないんですが、残暑が残る中でまだまだ需要の高い商品については準備をしてお客さまの期待に応えたい」