【岡田将生さん】「自分のありのままを受け入れることで、よりいい時間、人生を楽しめるように」|美ST
少年の面影を残しつつ、円熟した色気も感じさせる美しい面立ち、確かな演技力と華やかな存在感で圧倒的な印象を放つ岡田将生さん。恵まれた容姿や環境ながらも、どこか自分を好きになれなかった過去から自分自身のありのままを受け入れられるようになれた現在の心境まで真摯な言葉と謙虚な姿勢でたっぷりと語っていただきました。
「美しいや綺麗が嬉しい」マインドに変化
お話を伺ったのは……俳優の岡田将生さん(34歳) 《Profile》 ’89年東京都出身。’06年デビュー後、数々の映画、ドラマ、舞台などで活躍。’10年『告白』『悪人』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞。アカデミー国際長編映画賞をはじめ、海外での受賞を果たした『ドライブ・マイ・カー』での演技は、国際的な高評価を獲得。
敏感肌やクセ毛を受け入れたら自己肯定感がアップ
健康や美容にいいことを特に意識した生活はしていませんが、日々の食事をバランスよく摂ることは心がけています。大好物の納豆は毎日欠かさず、その他キムチや発酵食品の登場回数も多めです。体に良いと聞いて、一時期主食を玄米に変えていましたが、今は白米。やっぱり白米は最高に美味しいですから(笑)。例えば週の前半の食事が肉に偏っていたな、と感じたら後半は野菜中心にするなど、ざっくりと1週間単位で食事バランスを調整する習慣は自然と身につきました。 俳優という仕事柄、必然的に自分の姿を見る機会が多いので、自分の体型や肌状態なども否応なしに確認せざるをえない。正直言って、10代から20代の頃は自分の容姿が好きではなかったので、自分の姿を見るのが本当にイヤでした。雨が降るとクルクルになるクセ毛はコンプレックスでしたし、日焼けするとすぐに赤くなる敏感な乾燥肌も厄介。作品の中で聞く自分の声さえもイヤだった時代がありました。今思えば、小さなコンプレックスだったな、とは思うのですが。でもいつからか、俳優であるからには自分の少しの変化にもすぐに気づくべき、そのためには自分の容姿を直視したほうがいい、と気持ちが変わったんです。