【日経平均株価考察】米株とともに下げ止まったように思えるが楽観視はできない
大きく底を打った後に反転
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線をいずれも割ってしまっており、ここからの反発があるかどうか注目されました。 実際には、週初5日(月)には窓をあけて下落して寄り付くと、さらに長い陰線となり、終値ベースで心理的節目となる3万2000円を下回りました。ただしそこからは押し目買いが入り、翌6日は大きな陽線となり、その後も陽線が続きました。週末は短い陰線となりましたが、底を打った形です。 今後の展開はどうなるでしょうか。底を打って大きく反発はしたものの、チャートの形はまだよくありません。200日線にもまだ届いていません。心理的節目となる3万6000円付近で上値を押さえられているような形です。ここから上値を試すためには、200日線を回復するとともに、3万6000円や3万7000円台を奪回できるかどうかがポイントになります。逆に先週の押し安値である3万4000円付近を割り込むようだと、再度の大幅下落もあり得るので注意が必要です。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃