Netflix「ゲイの恋愛リアリティショーがないことに“違和感”」日本初の試みで、脱ステレオタイプ目指す
医療の専門家と共に継続して出演者をケア
放送前にもかかわらず、Taikiさんの元には早くもセカンドシーズンを待ち望む声や、次回は参加したいという出演希望のメッセージが、日本はもちろん台湾やブラジルなど世界各地から届いているそうだ。 一方でリアリティショーといえば、SNSなどで寄せられる誹謗中傷をきっかけに、参加者が自死したと見られるケースが各国で報告されており、日本でも「テラスハウス」に出演していた木村花さんの自死を受け、参加者へのケアの必要性が叫ばれている。 現在Netflixでは全てのリアリティショーの出演者に対して、精神的または身体的に悪影響を受けないことを最優先事項として、臨床心理士や医師、カウンセラーと連携し、番組の制作中から公開後も継続的に出演者をケアしているそうで、今回もキャスティングの段階から何度も話し合いを重ねてきたという。 「『ボーイフレンド』は恋愛リアリティショーではあるんですけど、人間模様を通じて、誰もが自分自身の生き方についても考えさせられるような番組になっていると思います。困難に対してどう前を向いて乗り越えていくかとか。 繰り返しになりますが、ゲイやバイセクシュアルといっても、僕たちってそんな特別な人間じゃないのよ、どこにでもいる人たちなのよということを知ってもらえたら。『実は自分の周りにもいるのかもしれない』と気づいてもらえるきっかけになれたら嬉しいです」(Taikiさん) 後編ではスタジオMCを務めた、ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダさんのインタビューを伝える。
竹下 郁子