【大学選手権】関学大惜敗で3年ぶり8強ならず「粘り強くて力及ばず」帝京大先発・栄龍騰に脱帽
<全日本大学野球選手権:帝京大4-3関学大>◇12日◇2回戦◇神宮 関学大(関西学生)が帝京大(首都)に惜敗し、3年ぶりの準々決勝進出を逃した。 2点を追う2回に馬場和輝内野手(4年=鶴岡東)が左翼へ2点本塁打を放ち同点。3回に犠飛で勝ち越したが、相手先発の栄龍騰投手(4年=津田学園)の前に4回以降は無得点。6回に追いつかれ、シーソーゲームの様相を呈した。 昨春のリーグ戦で最優秀投手を獲得した坂本安司投手(3年=大崎)が先発したが、1回に2点先制され、2回途中で降板。2番手の岡虎太朗投手(3年=高松西)は1死満塁にピンチを拡大させたが、後続を打ち取った。6回に同点打を許したが、4回1/3 1失点で粘投した。 7回から1回戦で活躍した溝口雄大投手(4年=八王子学園八王子)が4番手としてマウンドに上がり、7、8回は無失点で抑えたが、9回表に適時三塁打で勝ち越された。 9回裏も2死二塁と好機をつくったが、守備の正面を突く一直で試合終了。接戦をものにすることはできなかった。 溝口は「自分の持っている力は出せたのではと思っていて、最後打たれてしまったのは、やっぱり自分の実力不足かな」と反省。その上で「自分の持っている力以上のものを出すことができた春のリーグからこの全日本だったのかな。仲間のおかげだと思っているので、秋に向けてみんなを助けられるような投手になってここ(神宮)に帰ってこれたら」と意気込んだ。 本荘雅章監督(53)は「うちも粘ったんですけど、特に3点までなんとかいい形で取って、やっぱりその後の栄くんのピッチングですよね。本当粘り強くて、力及ばずでした」と脱帽。「粘れて、だけど最後1本越えられなくて、いい意味の悔しさというか力の足りなさがわかったと思いますので、そこをしっかりやっていきたいですね」と前を向いた。