中京大中京に吉報 歓喜、闘志新たに(その1) /愛知
<センバツ高校野球> 春の甲子園切符をつかんだ中京大中京高の球児たちの笑顔がはじけた。大阪市北区の毎日新聞大阪本社で24日開かれた第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の選考委員会で、同校の10年ぶり31回目の甲子園出場が決まった。吉報が届いた同校では歓声が沸き起こり、春夏通算12回目の甲子園優勝に向け、選手たちは闘志を新たにした。組み合わせ抽選は3月13日に開かれ、大会は19日から31日までの13日間(雨天順延。準々決勝翌日と準決勝翌日の休養日2日含む)、阪神甲子園球場で開催される。【三浦研吾、川瀬慎一朗】 午後3時15分過ぎ、中京大中京の校長室の電話が鳴った。報道陣が見守る中、伊藤正男校長(62)は甲子園出場決定を知らせる連絡に「謹んでお受けします」と答え、左手でガッツポーズ。高橋源一郎監督(40)や今村陽一部長(39)と固い握手を交わした。 グラウンドで待つユニホーム姿の選手たちに報告すると、選手たちからは「日本一取るぞ!」と歓声が上がった。村上遼雅主将補佐(2年)は「ここから厳しい戦いが始まっていくので、また頑張っていこうという気持ちになった」と話し、西村友哉選手(2年)は「身が引き締まる思いの方が強い。甲子園は1番プレーしたい場所なので、その場所でできる喜びをかみ締めてプレーしたい」と笑顔を見せた。 選手と一緒に戦ってきたマネジャーも笑顔がはじけた。加藤砂羅さん(2年)は「午後の授業はドキドキしていた。なるべく多く勝ってもらって、ベンチに多く入りたい」と話し、新宮美沙希さん(同)も、「まだ実感はないが、甲子園に向け、選手と一緒に成長していきたい」と喜んだ。 目指すはもちろん優勝だ。2020年を迎え、19日にあった鏡開きでは部員58人の書き初めが披露され、「執念」や「挑戦」、「一」などセンバツ出場校発表を前に、熱い思いが込められていた。 学校に駆け付けた中山礼都選手(2年)の母佐織さんは「甲子園に行けそうで行けなかったが、やっとここまで来た。予選からやってきた野球を甲子園でもやってほしい」と期待を寄せていた。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇2019年秋の戦績 <県大会> 2回戦 7―0 東邦 3回戦 3―2 愛知 準々決勝 10―1 岡崎学園(七回コールド) 準決勝 12―0 豊橋中央(五回コールド) 決勝 5―0 愛工大名電 <東海大会> 2回戦 7―0 津商(七回コールド) (三重) 準決勝 12―5 藤枝明誠(八回コールド) (静岡) 決勝 9―6 県岐阜商 (岐阜) <明治神宮大会> 準々決勝 8―0 明徳義塾(七回コールド) (高知) 準決勝 10―9 天理 (奈良) 決勝 4―3 健大高崎 (群馬)