福岡県警の巡査長が生後二か月の次男に“傷害”で書類送検
九州朝日放送
生後2ヵ月の次男を抱きかかえて揺さぶり、ベッドに落とす暴行を加え、脳に重い障害を負わせたとして福岡県警の巡査長が書類送検されました。 傷害の疑いで書類送検されたのは、嘉麻警察署の地域課に勤務する男性巡査長(33)です。 警察によりますと巡査長は2022年11月、自宅で当時生後2ヵ月の次男を抱きかかえて激しく揺さぶり、50センチの高さからベッドに落とす暴行を加え、脳に重い障害を負わせた疑いがもたれています。 次男は2年たった現在も意識不明で治療を受けています。 当時、自宅には巡査長と次男の2人きりで、次男がぐったりしていることに気付いた巡査長が119番通報しましたが、当初の聞き取りでは「おむつを替える際、首をひねって具合が悪くなった」と話していました。 次男が搬送された先の病院の医師が嘉麻警察署に「虐待の恐れがある」と通報し事件が発覚。 巡査長は今年5月、警察の聞き取りに「育児や仕事で疲れが溜まっていた時に次男が泣き出したため、次男の体を抱きかかえ、揺さぶるなどした」「泣き止まないことへのいらだちが強くなり、次男の体を揺さぶった」などと自供したということです。 県警は21日付で巡査長を停職6か月の懲戒処分とし巡査長は依願退職しています。 事件発生から2年後の立件について県警は「『乳幼児揺さぶられ症候群』は立件が困難で、多くの医師からの見解を得るなど時間がかかった」としています。
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