実母から「お金を貸して」とたびたび頼まれます。私も子どもが2人いて余裕があるわけではないので、どう対処してよいか分かりません…
親からお金を貸してほしいと言われた場合、心情的には助けになりたいと思う人が多いでしょう。しかし自分の生活にゆとりがない場合、貸すことが難しいと感じることもあるかもしれません。 親子でのお金の貸し借りをどうすべきか迷った場合、いくつか意識しておくべき点があります。本記事では、親へお金を貸すときに役立つポイントをまとめました。
43.2%の人が親へお金を貸した経験あり
株式会社モデル百貨がおこなった、人にお金を貸したことがある男女1000人を対象にしたアンケートによると、両親にお金を貸したことがある人は「432人」いました。そのうち父親へ貸した人は165人、母親へ貸した人は267人でした。割合でいうと、43.2%の人が、親にお金を貸した経験があるという結果です。 また「もっとも多く貸した相手」として、「親」と回答した人は「249人」でした。全体に対する割合は24.9%に上ります。 さらに、もっとも多く貸した相手に「いくら貸したか」尋ねたところ、表1の結果でした。 表1
※株式会社モデル百貨「貸したお金の平均は約36万円!お金を貸した相手や起きたトラブルを1,000人に調査」を基に筆者作成 なお、貸した金額の平均は全体で36万2870円でした。
親に借金を頼まれたときの対処方法
親からお金を貸してくれるよう頼まれた場合、次の方法を検討しましょう。 1.親の状況を確認する まず親がなぜお金を必要としているのかを確認しましょう。突発的な出費があって現金が入り用になったのか、それとも不必要な買い物をしようとして困っているのかなど、理由を知ると貸すべきかどうか判断しやすいかもしれません。 また一時的な問題なのか、恒常的なものなのかによっても対応は異なるでしょう。お金の問題が続くようなら、資産整理や公的援助などを検討する手もあります。 2.自身の家庭の状況を考慮する 貸すことにした場合、用意することが可能な金額を把握します。今回のケースのように、自分の家庭にも子どもがいてやりくりが大変であれば、無理のない範囲で対応する必要があるでしょう。 3.貸し借りの条件設定 「いくら貸していつまでに返す」という口約束ではなく、簡単な書面で返済計画を作成しサインしてもらうと、返済の確実性が増すといえます。