棚田環境大学に120人 鴨川の大山千枚田(千葉県)
農業や環境問題に興味を持つ学生たちが主催する「棚田環境大学~泥んこバレーボール大会~」が25、26日、鴨川市の大山千枚田などで開催された。東京、筑波、早稲田、法政など関東の11大学から過去最多の約120人が参加し、交流しながら「農」について考えを深めた。 NPO法人大山千枚田保存会が共催し、今年で15回目。中山間地域の棚田に学生たちが集まり、現代の農業や農村にある課題、環境保全について何ができるかを考え、レクリエーションなどで大学間の連携を築こうと継続している。 初日のフィールドワークでは、グループに分かれ、竹林整備や農業、草木染、まき割りなどを体験。農機具体験では、同NPOの石田三示理事長が草刈り機の種類や使い方を説明し、学生は慣れない手つきで草刈りに挑戦していた。翌日の「泥んこバレーボール大会」では、19チームが水田の特設コートで熱戦を繰り広げ、泥まみれになって交流を深めていた。 参加した学生は「昨今の里山では、豊富な自然資源の循環が少なくなっていることが問題だと学んだ。今後も大学生主体のイベントを継続し、自然資源を活用して循環を促進させていきたい」「全身泥んこになり、チーム同士で応援したり励ましたりして、童心に返ったようだった」と話していた。