歌、ダンス未経験の14歳でKARA加入→ブレイク→女優→再結成→2度目の契約…30歳・知英が語った日本との「絆」
亡きハラさんの歌声も収録「私が彼女のお父さんに相談」
再結成後にミニアルバム『WHEN I MOVE』をリリースし、今夏にも新シングル『I Do I Do』をリリースした。同シングルには、19年11月24日に28歳で亡くなったク・ハラさんの歌声を収録して6人の“完全体”で歌った『Hello』も収録されている。そして、今年8月の公演でも披露した。 「『I Do I Do』はいくつか曲の候補があって、5人で選びました。『WHEN I MOVE』のリード曲が格好いい路線だったので、今度の新曲は明るくてムーディーな曲がいいなと思って私もこの曲に決めたら、。全員が同じ意見でした。相談したわけでもないのに、家族のように思いが通じるんですね。そして、私がハラさんの声を入れたいと彼女のお父さんにも相談して、『Hello』が実現しました。ファンの方にも喜んでいただきました」 公演では、KAMILIA(KARAのファンネーム)の温かさも実感したという。 「日本でもたくさんの方が『おかえり』と言ってくれて、人生に不可欠な居場所です。KAMILIAの皆さんがずっと私たちのステージを待ってくれていた。それだけで夢のような時間でした。そして、メンバーと一緒に歌うと、離れていた時間なんてなくてずっと一緒にいたような不思議な感覚がありました」 KARA再結成後の活動を通して、日本のファンと触れ合った知英はスウィートパワーとの再契約を機に日本と韓国を行き来しながらの生活を開始。先日は、大みそか放送のフジテレビ系特番『逃走中~大みそかSP~』の収録に参加した。 「俳優、JY(ソロでの活動名)としての音楽活動も再開したいですが、バラエティーにもたくさん出たいです。今ほど日本語が話せなかった頃に出た『しゃべくり007』(日本テレビ系)はすごく楽しかったです。日本語でおしゃべりできるだけでうれしくて、全然緊張せずに話せていました」 プライベートでは、来日の度に「ドラッグストア巡り」をしているという。 「日本のドラッグストアって、化粧品もたくさん売ってあってキラキラしているところが好きです。韓国の友達のためにコスメ類はもちろん、『太田胃散』や『キャベジン』などのお薬を買って帰ると喜んでくれます(笑)」 語学は中国語と英語もマスターしているが、日本への愛着は人一倍だ。 「2019年に活動の場を韓国に戻した後も、韓国の作品に日本人の役で出演したこともありましたし、1人7役を経験したことが評価されてキャスティングが決まったことあります。なので、日本のことは忘れたことはありませんでした」 30歳になった知英は、韓国の実家で飼っている2匹の猫にも癒やされながら、頻繁に海を渡り、愛する日本でもマルチに活動していくつもりだ。 スタイリスト/Chaeran Kang □知英(ジヨン) 1994年1月18日、韓国生まれ。2008年にKARAに加入し、14年まで活動。同年夏から日本での俳優活動を開始。日本テレビ系連続ドラマ『地獄先生ぬ~べ~』、映画『暗殺教室 卒業編』、ミュージカル『スウィート・チャリティ』などに出演。2022年には、ギュリ、スンヨン、ニコル、ヨンジとKARAを再結成。今年8月、東京と大阪でライブツアーを開催した。特技は中国語と英語。167センチ。
大宮高史