特攻の地・知覧に全国の若人たちが集い、平和を訴えた。「過去に学び行動を」 平和スピーチコン
終戦の日の15日、太平洋戦争末期に多くの特攻隊員が飛び立った鹿児島県南九州市の知覧文化会館で「平和へのメッセージfrom知覧第35回スピーチコンテスト」があった。応募総数1759点から選ばれた中学、高校、一般の計9人と平和作文コンテストの小学生1人が平和の思いを訴えた。 【写真】〈別カット〉中学生の部最優秀賞の鳥潟百々花さん=15日、南九州市の知覧文化会館
中学生の部最優秀賞の鳥潟百々花さん(群馬県・寺尾中3年)は、靖国神社で特攻隊員の遺書を「一語一句取りこぼさないよう、丁寧に読んだ」際、隣で外国人らしき男性がはなをすすって泣いている姿を見て「平和を願う気持ちに国や性別、年齢は関係ない」と考えた経験を紹介。「多くの人が過去から学び、その学びを行動に移していく必要がある」と訴えた。 平和作文は、優秀賞の若松悠さん(知覧小6年)が「『必死』の意味」と題して発表した。 その他の入賞者は次の通り。(敬称略) 【中学生の部】優秀賞 馬場馨子(川辺2年)▽特選 堀慈瑛(谷山3年)篠田真衣(東京都・板橋第二3年)【高校生の部】最優秀賞 福江栞(長崎県・鎮西学院3年)▽優秀賞 仲間友佑(沖縄県・宮古3年)▽特選 西垣奈津美(奈良県・奈良学園登美ケ丘2年)黒川海空(長崎県・長崎西1年)【一般の部】特選 林晃弘(兵庫県)【学校賞】川辺中、志學館中等部
南日本新聞 | 鹿児島
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