「強い選択ができるメンタルになった」スパルタ三戸舜介が“オランダ半年間”で実感するリアルな成長。「五輪のゴールで自信も少しついた」【現地発】
「しっかり結果を出してステップアップしたい」
アディショナルタイムを含めて14分間のプレーに留まった、今回の『ロッテルダム・ダービー』の三戸。それでも半年前のエディションと比べて、自身の成長を感じるところはあったのだろうか。 「前回、デ・カイプでやったときは圧倒されたので、今日は引き分けて良かったと思います。(敵地のダービーの雰囲気は)すごかったですね。今回はホームということもあり、ちょっと自分たちの雰囲気に持ち込めました。(自身の成長について)半年間ここでやってきたぶん、プレーで『強い選択』ができるメンタルになったと思います。そこが成長した」 その「強い選択」とは積極的なプレーのこと。以前は消極的なプレーを選択することが多かったという。「強い選択」ができる背景にはオリンピックの経験も一役買っているのだろうか。 「それはやっぱりありますね。オリンピックに出ることは目標だったので、それをひとつクリアできました。あとはオリンピックでゴールを決めて、そこで自信が少しつきました。そういうところを、ここで還元できてるかなと思います」 気になるのはここ2試合、三戸がスタメンから外れている点。このことについて、三戸はユルン・ライスダイク監督から何か説明を受けているのだろうか。 「いいえ。今は怪我というか、そういうところが今、ちょっとあるんです。今は調整みたいな感じです」 どうやら大事をとって出場時間を短くしているらしい。 「昨季は半年間で2ゴールしか決めれなかった。今季はゴールとアシストでもっと結果を残したい。ここで1年、自分もしっかり結果を出してステップアップしたい」 ウイングはオランダサッカーの華のポジション。三戸がリーグ内でその第一人者となったとき、おのずと夢が叶うはずだ。 取材・文●中田 徹
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