赤紫に色づいた秋の味覚…サツマイモの収穫忙しく 福井県あわら市、特産の「とみつ金時」
福井県あわら市北潟の富津地区特産のサツマイモ「とみつ金時」が旬を迎え、農家は収穫に忙しい。赤紫に色づいた秋の味覚が土の中から次々と掘り出され「生育は順調。味はもちろん大きさ、形もいい」と太鼓判を押す。 【写真】とみつ金時をトッピングしたパンケーキ とみつ金時は、適度な甘さとしっとりした食感が特長。同地区では農家7軒が約30ヘクタールで栽培し、約700~800トンの収穫を見込んでいる。 約11ヘクタールで栽培する生産法人「フィールドワークス」では8月23日から収穫を始め、9月中旬から本格化。9月25日は秋晴れの下、十数人がトラクターで掘り起こされたイモが傷がつかないよう一つずつ茎から外し、丁寧にコンテナに詰めていった。 収穫してすぐ店頭に並ぶこの時期は香り豊かで「サツマイモごはんや天ぷらなどがお勧め」と吉村智和社長(47)は話す。収穫は11月上旬まで続き、多くは専用貯蔵庫で熟成させて甘みを増し、12月~来年6月に出荷される。 とみつ金時は福井を代表する特産品として近年知名度も上がり、北陸新幹線県内開業とともに土産用菓子の種類が増え、引き合いが増えているという。
福井新聞社