「被告には“人を殺したい願望”」ホテル殺人事件初公判で検察指摘 被告は起訴事実争わず、弁護側「更生の可能性がある」
2023年9月、石川県白山市内のホテルの一室で女性を刺して殺害したとして殺人などの罪に問われた55歳の男の裁判員裁判が金沢地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。 【写真を見る】「被告には“人を殺したい願望”」ホテル殺人事件初公判で検察指摘 被告は起訴事実争わず、弁護側「更生の可能性がある」 白山市中柏野町の無職・中村信之被告55歳は、2023年9月、白山市内のホテルで20代女性の首や胸などを刃渡りおよそ19センチの刃物で複数回刺して殺害したうえ、女性が持っていた現金およそ1万9000円を盗んだとして殺人や窃盗などの罪に問われています。 7日、金沢地裁で開かれた初公判で中村被告は「間違いありません」と起訴された内容を認めました。 ■検察側「被告には“人を殺したい”という願望があったと指摘 検察側は「中村被告が以前から持っていた『人を殺したい』という願望を果たすために、初対面で何の落ち度もない女性を殺害した」と指摘しました。 これに対し弁護側は、起訴された内容については争わないとしたうえで、中村被告が被害者や遺族に謝罪していて、更生の可能性があると主張しています。 裁判では、プライバシーに配慮して被害者女性については匿名で審理が進められます。 今後は量刑が主な争点になる見通しで、判決は11月20日に言い渡されます。
北陸放送