タイの現行政策金利、多くのシナリオに対処可能=中銀総裁補
[バンコク 24日 ロイター] - タイの中央銀行のピティ・ディスヤタット総裁補は24日、地元メディアとのインタビューで、2.5%の現行政策金利は数多くのシナリオに対処できるとの考えを示し、政府の利下げ圧力を一蹴した。 中銀は高いインフレ率を望んでいるのではなく、安定したインフレ率を望んでいるとも述べた。 政府は政策金利を巡って中銀と何カ月も対立している。セター首相は景気を回復させるために利下げを要求している。 中銀は今月、金利を2.50%に据え置いた。次回の政策見直しは8月21日に予定されている。 総裁補は「委員会は現時点で中立的な金利を設定しようとしている」と語り、現行の金利は「多くのシナリオに対してかなり強固なものだ」と評価した。金融政策が成長の原動力になることはないとも述べた。 中銀は今年の経済成長率を2.6%と予測している。一方総裁補は、政府による補助政策が実施されれば3%に達する可能性があると指摘した。昨年の成長率は1.9%だった。