【体操】村上茉愛氏「ロス五輪団体メダル」へ上々発進 パリ代表勢も本部長の〝直接指導〟に感激
日本体操協会の体操女子強化本部長に就任した村上茉愛氏(28)の手腕に、代表選手からも期待の声が上がっている。2021年東京五輪の種目別床運動で銅メダルを獲得した村上氏は17日、都内で行われた女子代表の強化合宿に参加。パリ五輪団体総合で8位入賞を果たした中村遥香(16=なんばク)、岡村真(19=相好ク)らを指導した。 【写真】チャーミングな笑顔を見せる選手時代の村上茉愛氏 中村は、村上氏について「五輪でもメダルを取られていて、実際に(国際大会を)すごく経験をしてきている方なので、いろんな話を聞いて自分に役立てたい。(村上氏が現役時代に)実際にやっていたトレーニングをみんなでやったり、学ぶことは多かった。茉愛さんが得意としていた床と跳馬とか、瞬発力系のところを見習いたい」と目を輝かせた。 また、岡村は「五輪で結果を出している選手で、学びたいことはたくさんある。すごい明るくていつも声をかけてくれるし、自分も明るく練習できたら」と五輪メダリストに尊敬のまなざしを向けた。 体操女子の五輪団体メダルは、1964年東京大会の銅が最後。パリ五輪の団体では、エースの宮田笙子(順大)が飲酒と喫煙行為により辞退した中で、8位入賞と奮闘した。 村上氏は、28年ロサンゼルス五輪へ向けて「団体でメダルを取る」と目標を設定。「パリ五輪の体操女子は諦めないことを証明できた子たち。普段とは違う状況の中で、予選ですごくいい演技をしていたのがすごいと思ったし、それを練習から出してほしい」とハッパをかけた。新強化本部長のもとで、選手たちは結果を出せるか。
加田晃啓