朝日新聞の新社長会見<質疑応答(1)>
朝日新聞の新社長に就任した渡辺雅隆氏と新会長の飯田真也氏は5日、大阪市内で就任記者会見を行った。会見には高田覚(さとる)取締役も出席した。 以下、会見の質疑応答部分。
■質疑応答
──国内の読者だけではなく海外にもいると思うが、日本のことを研究している海外の人には大切な材料と思う。慰安婦報道に、日本の民主主義は大丈夫かと言う海外の声もきこえてくるが、これらの報道については、海外についてはどんな説明責任があるか? 渡辺 国外に対してもニュースを発信しておりますので、これからも丁寧に繰り返し、私たちの立場なり考え方も含めて説明責任を果たしていきたいと思っております。 ──前社長のことについて。特別顧問と内定していたが、顧問となった理由。顧問と特別顧問はどう違う。待遇の違い? 渡辺 これまでの情報を得る必要がある。その限りにおいて、従来、代表取締役社長が顧問についていたので木村社長にお願いしていた。特別というのが違った印象を与えてしまったようで、若干誤解を与えてしまったので、特別顧問などの呼び方があったが、呼び方を顧問も一本化した。処遇については、業務に応じてそれに応じた職務をすることになっている。木村前社長は、臨時取締役会で「様々なご指摘を真摯に受け止め、顧問を辞退した」と述べています。 ──新社長、新会長、業務分担はどうなっている?どちらがCEO? 社長 わたしがCEOとしてリーダーシップを発揮していく。飯田会長は豊かな経験を生かして私を支えていただきます。再生に向けた取り組みに全力をあげていきたい。新聞協会の業務などは飯田会長に一部負担いただきます。 ──PRC(報道と人権委員会)の処分の問題。御社が発表されている処分が、減給ということで処分が甘いように思うが 高田 PRCの見解は本社として重く受け止めている。