1時間待ちも混乱少なく 七尾市がごみ仮置き場 「不適切対応」で臨時開設
七尾市は5日、閉鎖した能登香島駐車場(石崎町)の災害ごみ仮置き場を臨時で開いた。7月30日の最終日に市側の「不適切な対応」(市環境課)で受け入れ時間を繰り上げ、一時混乱したことから6日まで臨時で開設する。この日は午前9時の受付開始前後に搬入車が集中して約1時間待ちとなる時間帯もあったが、目立った混乱はなかった。 開設時間は従来と同じ午前9時~午後3時(昼休憩1時間)。この日の利用台数は7月下旬に開設された7日間の平均494台を下回る275台にとどまり、渋滞もほぼなかった。 前回の開設最終日には家財の持ち込みが殺到し、最長3時間待ちとなった。市は混乱を避けるため、終了時刻より1時間15分早く入場を打ち切ったが、一部の市民から批判の声が上がった。5日、たんすや瓦を持ち込んだ70代の男性は「まだ処分したいものが山ほどある」と歓迎した。 一方、能登各市町の仮置き場には災害とは無関係と思われる「便乗ごみ」を持ち込むケースも相次いでいる。県内の廃棄物処理業者によると、割れていない蛍光灯や古いスキー板など災害廃棄物か判断できないものも多く、通常は処分費がかかるテレビなどの廃棄も目立っているという。 七尾市では、仮置き場閉鎖後も申請すれば木くずや金属くずなどは無料で「ななかリサイクルセンター」に持ち込める。1日20台程度を受け付ける。市担当者は「日時を指定すれば並ばずに搬入できる。持ち込める台数も増やしていきたい」と話した。