〔東京外為〕ドル、158円台前半=実需買いで強含み(20日正午)
20日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需の買いがやや優勢となり、1ドル=158円台前半で強含みに推移している。正午現在は、158円04~11銭と前日(午後5時、157円74~75銭)比30銭のドル高・円安。 前日の海外市場では、欧州時間は157円台後半でじり高に推移した。米国時間は、ジューンティーンスデー(奴隷解放記念日)の祝日で取引が薄くなる中、終盤には一時158円10銭近くまで上値を伸ばした。 こうした海外市場での買いは一服し、この日の東京時間は157円90銭台でスタート。仲値にかけては五・十日に伴う国内輸入企業のドル買い・円売りがやや優勢となり、158円10銭近辺に小幅上昇した。ただ、実需買い一巡後は新規の手掛かり材料に乏しいことから、もみ合う展開となっている。 市場では、引き続き「円安地合いが続く」(大手証券)との声が聞かれた一方で、「158円台では介入警戒感もあり、上昇しづらい」(外為仲介業者)との指摘もあった。また、東京時間は材料難のため、「方向感が出にくい」(大手銀行)とみられている。 ユーロは朝方に比べ対円、対ドルで小動き。正午現在、1ユーロ=169円76~77銭(前日午後5時、169円36~37銭)、対ドルでは1.0739~0739ドル(同1.0737~0737ドル)。