中日・立浪監督、3年連続最下位で退任…岩本氏「野球人生の中で、こんなに上手くいかなかった3年間はなかったと思う」
◆ 最終戦セレモニーでファンに謝罪 今季最終戦となった中日は、DeNAに0-2で完封負け。60勝75敗8分けの成績で3年連続最下位となった。 すでに今季限りでの退任を発表している立浪和義監督。指揮官のラストゲームを勝利で飾りたい中日打線だったが、約1ヵ月半ぶりの一軍登板となったDeNA先発・大貫晋一に苦しめられ、1回途中から16打者アウトを記録してしまった。 2点を追う7回は先頭の3番・福永裕基が右前打で出塁するも、後続が倒れ無得点。9回は二死一、二塁と一発出ればサヨナラの場面を作ったが、最後は5番・細川成也が空振り三振に倒れ完封負けとなった。 先発の松木平優太は4回、DeNAの6番・京田陽太に先制の2点適時打を浴びるも6回3安打2失点の好投。7回は以降は齋藤綱記、藤嶋健人、橋本侑樹が1イニングずつゼロを刻むも、打線が最後まで得点を奪えず松木平は4敗目(2勝)を喫した。 試合後には最終戦セレモニーが行われ、指揮官は「3年間、これだけ声援をいただきながら結果を出すことができず、本当に皆様には申し訳ない思いをさせてしまい、すみませんでした」と帽子を取って謝罪。 監督生活の3シーズンを振り返り「何とか『この3年間でチームを強くしよう』と改革してきましたが、まだこのチームは改革の途中です。志半ばで退くのは非常に残念で、悔しく、申し訳ない思いがありますが、ただ、選手たちは着実に力をつけ、まだまだこれから伸びていく選手もいます。この選手たちが成長するには、皆さんの応援が必要です。まだ芽は小さいかもしれませんが、皆さんの力で花を咲かせ、実をつけてあげてください」とファンに変わらぬ後押しをお願いした。 6日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、立浪ドラゴンズの3年間を総括。解説者として主演した笘篠賢治氏は「選手たちに『こういう風にならなければいけないんだよ』という“伝え方”の部分で、少し難しかった部分があったのかしれない。ただ後々、『立浪監督が言っていたことはこういうことだったんだ』と分かる日が来ると思う。それがドラゴンズが勝ち始めるときかもしれない」と私見を述べた。 同じく解説者として主演した齊藤明雄氏は「立浪監督は中日が強いときに選手だった。外から見ていたら『この選手はこういう注文をすればできるだろうな』と思った部分が、中に入ったみたら『まだついてこれてないな』という選手もいたと思う」と、自身の指導者として経験を踏まえながら監督業の難しさを代弁した。 公私ともに立浪監督にはお世話になっていると語る岩本勉氏は「野球人生の中で、精進してこんなに上手くいかなかった3年間はなかったと思うんですよ」と推測。「今まで自身がプレーしていたときは、自分でそれを打破しながら前に進まれてきた方だと思うんですが、人を指導しながらチームを勝利へ導くといった難しさに直面して、あれだけの野球人の方が、一層、野球に深く興味を持たれたんじゃないかと思うくらい、『上手くいかないことってあるだ』と感じだと思うんですよね」と力説した。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
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