大阪市と吉本が「お笑い」包括連携協定 24区住みます芸人も誕生
大阪市と吉本が「お笑い」包括協定 万博誘致も盛り上げ 撮影・編集・報告:柳曽文隆 THEPAGE大阪
大阪市と吉本興業は22日、市民サービスの向上と地域の一層の活性化を図ることを目的とした包括連携協定の締結式を同市役所で行い、同市の吉村洋文市長と同社の大崎洋社長が締結書にサインした。式には落語家の桂文枝や同市内各区を拠点とする「大阪市24区住みます芸人」が集結。笑いの力で大阪の各地域を盛り上げていくことを誓っていた。
万博開催誘致に向けて、各区単位でも機運醸成につなげたい
同市の発表によると、この協定を締結し吉本興業の「笑い」を通じた地域の活性化や市民サービスの向上につなげ大阪の「元気」を目指した連携を取り組みを推進していく。また、同市にとってはエンタテイメント企業との包括協定は初めてのこととなった。 吉本はこれまで、全国各地に芸人が住んで各地域を盛り上げる「住みます芸人プロジェクト」を行っており、各地で成果をあげていることから、今回は大阪市各区で住みます芸人を誕生させた。今後は、各所の地域活動協議会や地元メディアとの連携、祭りなどのゲストに登場し盛り上げていく。 また、吉村市長は2025年の大阪での万博開催誘致に向けて、各区ごとの単位でも機運醸成につなげたい考えを示し、集まった芸人らに対し「万博決まれへんかったら、出て行ってもらいます」と告げ会場の笑いを誘っていた。
文枝、横山やすしさんとの思い出の地「住之江」を
桂文枝は、これまで全国を落語会で回ってきたが、大阪市内は全部回ったかについては「まわったような、まわってないような」と確信はなく、今回のプロジェクトを機に「24区創作落語プロジェクト」を実施することを発表した。 その第1回は住之江区に決定したことを明かし「昔、横山やすしさんにボートにつれていかれたりした思い出深い土地」と懐かしい思いを述べた。
市長「役所だけで丸抱えしているのは僕は違うと思う」
今回の締結に吉村市長は「大阪市はこれまで、地域を盛り上げていく包括連携手協定を多く結ばせて頂き、お笑いの分野で結ばせて頂くというのは初めて。僕の方針でもあるんですけど、これまで役所だけで丸抱えしているのは僕は違うと思っていて、大阪を元気にするために民間の皆さんの力も活用させて頂きたい。もともと大阪はエンターテイメントの街、楽しい街にしていきたい」と話していた。 また、大崎社長は「大阪の中で、大阪の楽しい魅力。環境が変わる時代の中で、笑いとか明るさみたいなものがなによりもパワーになると思います。そういうところで皆様方のご協力を得ながら、芸人ともども一緒にがんばろうと思う」と述べた。 吉本では今回の取り組みを機にすみます芸人とタッグを組んで様々な企画を実現させていく地域活性営業スタッフ(契約社員)の募集を行うことも発表した。