阪神・才木 また連敗止めた!今季8度目 尻上がりG斬り6回2失点で11勝目「あざっす」甲子園無傷5連勝
「阪神4-2巨人」(31日、甲子園球場) 心の底から喜べるわけではない。それでも、勝った。阪神・才木が粘って、粘って、11勝目。「もらった勝ち」と表現したが、6回8安打2失点と試合を作った。32日ぶりの甲子園での登板。マウンドとお立ち台から見える景色は最高だった。 【写真】糸井氏の「シンプル過ぎる」スコアブックにファン爆笑 実況バース、ゲスト大谷!?佐藤輝弾には♥マーク 初回はつかまった。1死から初対戦の浅野に二塁打を浴びたことが失点のきっかけ。続くモンテスには高めの直球を中前へ打たれて先制適時打を献上した。岡本和と大城卓にも安打を許し、吉川は適時内野安打。「止まんなかったっすね~」。5連打での2失点となった。 やられっぱなしでは終わらない。立ち上がりの失点をフォームのバランスやタイミングと分析して、すぐに修正。「めちゃくちゃデカかった」と二回からはカーブを有効的に使った。これが今年の成長とも言える。磨き上げた4球種を武器にして、完全に立ち直った。 試合後には岡田監督から声をかけられた。「お前、勝ち投手か?」。愛のあるイジり。「すいません、勝ちです」と笑って返した。もちろん、自分でも満足していない。「もっと圧倒できるようにやっていきたい。もっとレベルアップできるように」。力強い言葉で次戦を見据えた。 今季の甲子園は無傷の5勝目で防御率1・37。13日に東京ドームでの伝統の一戦は5回5失点と炎上していたが、リベンジにも成功した。チームの連敗を止めたのは、これで8度目。これぞ、大黒柱だ。 残り23試合。逆転優勝も個人タイトルも諦めない。お立ち台では野手に2度の「あざっす」で感謝した。次は自らの好投でチームを勝利に導いてみせる。 ◆連敗ストップ今季8度目 才木が先発した試合でチームの連敗を止めたのは今回で8度目。該当試合と才木の勝敗、最終スコアは【1】2連敗→3月31日・巨人戦(-先発・○5-0)【2】3連敗(1分け)→4月14日・中日戦(○先発・○2-1)【3】2連敗→5月5日・巨人戦(○先発・○4-2)【4】5連敗→6月2日・ロッテ戦(○完封・○1-0)【5】2連敗→6月16日・ソフトバンク戦(○先発・○4-1)【6】2連敗→7月2日・広島戦(-先発・○3-0)【7】3連敗→8月20日・ヤクルト戦(○先発・○8-3)【8】2連敗→8月31日・巨人戦(○先発・○4-2)。