24年1月FOMCは「パウエル議長の発言」に注目 市場の反応は比較的落ち着いたものになるとみる【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
今回パウエル発言はハト派色が薄まる可能性も早期利下げ観測修正中の市場は冷静な反応か
これに加え、最近では2024年のFOMCで投票権を持つ複数のメンバーから、早期利下げ期待をけん制する発言が相次いでおり(図表1)、年明け以降、FF金利先物市場が織り込む3月の利下げ確率が低下し、これに伴い、米長期金利の上昇(図表2)とドル高が進行しています。このように、FOMC議事要旨や、FRB高官発言を踏まえると、パウエル議長の発言は前回よりもハト派色がやや薄まる可能性が高いと考えられます。 今回、パウエル議長は恐らく、政策判断はデータ次第で会合ごとに決めるという従来の見解を繰り返し、早期利下げには否定的な姿勢を示すとみています。ただ、前述の通り、市場ではすでに早期利下げ観測の修正が進んでおり、パウエル発言のハト派色が薄まっても、米長期金利上昇、ドル高、株安の動きは限られると思われます。つまり、今回のFOMCにサプライズはなく、市場の反応は比較的落ち着いたものになるとみています。 (2024年1月29日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『24年1月FOMCは「パウエル議長の発言」に注目 市場の反応は比較的落ち着いたものになるとみる【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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