舛添都知事、突然の延命演説 「ホテル面談」疑惑は口閉ざしたまま
<質疑後の舛添都知事の発言>
発言をお許しいただきありがとうございます。ここで一言申し上げたいと思います。本当にこれまで都民の皆さま、都議会の皆さまに大変なご迷惑、ご心配をおかけしておりますことを改めて心から陳謝申し上げます。 私は東京を「世界一の都市にしたい」と思い、立候補し当選させていただきました。これまで都政の発展のために努力してきたつもりであります。 しかし今回、一連の私に関する問題で皆様方にご迷惑をおかけしております。そういう中で、私は自分なりの説明をしようと思いましたけども、知事自身や私の関係者の説明では信頼出来ないという声がありましたので、検事出身の弁護士の皆様方に厳しい目で調査報告書を出していただきました。そして、主に国会議員時代のことでありますけど、さまざまな不適切なことを指摘されました。 そういう中で、私はまずいろんなことで身を処していかなければならないということで、まずは湯河原の施設は売却します。そして不適切だと指摘された項目につきましては返金し、政治資金で購入した美術品につきましても都立病院施設にお使いいただきたい。さらに一般質問が終わった後に私は議長に歳費をカットしたいと申し上げました。きょうは私は一生懸命皆さま方の質問にお答えしたつもりですけども、しかしさらに厳しい批判があるのは重々この胸に刻んでおります。 そういう中で何人かの委員の方が不信任案を提出したいとありました。極めて重く受け止めております。私は伏して皆様方、都民の皆さまにお願いしたいことがございます。 それはもし、私への不信任案が可決された場合に、法律上は私が辞任するか、議会を解散するかという選択を迫られます。そうしますと、いずれにしても選挙ということになり、その時期がどうしてもリオの五輪・パラリンピックに重なります。 知事として断腸の思いでありますのは、次期開催都市でこういう選挙というのは国家的大事業である2020年大会にとって極めてマイナス。もちろん、これは自分が発端であることは重々承知しております。 そういう思いで、どうか少しの猶予をいただきたい。それは私が知事の座に連綿としてしがみつくということではなく、私はすべての給料をご辞退申し上げて全身全霊、都民のため働きたいと思っております。 そして今、知事として選挙ということになると、リオと重なりますのでそういうことは公益にそぐわないと。そういう極めて厳しい判断をしているところでございます。 どうかそういう意味でこの時期を猶予していただいて、そのうえで私が都知事としてふさわしくないという判断を都議会の皆さまがなさる時には不信任案をお出しいただきたいと思います。私の思いはそういうことです。