年金受給者の中で、年金が「月10万円」以下の割合は?「必要な老後資金」はどのくらい? 40歳から「NISA」を始めれば補える? 積立額をシミュレーション
40歳からNISAで不足分を補えるのか?
年金収入が月10万円の場合、高齢単身無職世帯の消費支出は14万5430円、非消費支出が1万2243円なので、毎月約5万8000円の赤字となります。赤字額は1年間で69万6000円、85歳までの20年間で約1392万円となります。 この不足分を補うために、40歳からNISAで積立投資を始めた場合、65歳までに必要な毎月積立額や利回りはどの程度になるのでしょうか? 運用利回り4%の場合、65歳までに1392万円を貯めるためには毎月約2万7267円の積立投資が必要です。利回り3%であれば、毎月の積立額は約3万1310円必要ですが、利回り5%の場合は約2万3669円になります。
まとめ
老後の年金が月10万円以下の人の割合は多く、厚生年金加入者の23%が該当します。厚生年金加入期間が短い人や基礎年金だけの人は、40代からNISA口座で資産運用を続けることができれば、将来の年金不足分を補える可能性が高まります。 ただ、年金収入が月10万円未満のケース、賃貸住宅などで家賃がかかる場合は不足分が多くなるので、毎月の積立投資額を増やす必要があります。 出典 厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 総務省統計局 家計調査報告家計収支編2023年(令和5年)平均結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部