兵庫県知事選で県内市長会が異例の稲村氏支持を表明 「混乱収束に適任」
兵庫県の斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う知事選を巡り、県内市長会の有志は14日、無所属で立候補している元同県尼崎市長、稲村和美氏(52)を支持すると表明した。県内29市のうち22市の市長が稲村氏支持に賛同。現職の市長らが有志を募って知事選候補への支持を表明するのは異例だという。 【写真】兵庫知事選「空中戦」で斎藤氏は40人規模のSNS部隊、稲村氏はショート動画も駆使 支持に賛同したのは、姫路▽尼崎▽西宮▽洲本▽伊丹▽相生▽加古川▽たつの▽赤穂▽宝塚▽三木▽高砂▽川西▽小野▽加西▽丹波篠山▽丹波▽南あわじ▽朝来▽淡路▽宍粟▽加東-の22市長。その他の市長は、中立の立場を維持することなどを理由に有志には加わらなかったという。 この日、有志代表の蓬莱務・小野市長や市長会会長の酒井隆明・丹波篠山市長らが記者会見を開き、稲村氏への支持を表明。酒井氏は、県政や知事選は憂慮すべき状況だとし、「混乱を収束し新たな県政を前に進めるのは稲村和美さんが適任である」と話した。蓬莱氏は稲村氏の尼崎市長時代の実績を挙げ、「経験を教訓として県政に生かせる即戦力だ」と述べた。 知事選にはいずれも無所属で、前参院議員の清水貴之氏(50)▽稲村氏▽斎藤氏▽共産党推薦の医師、大沢芳清氏(61)▽レコード会社社長、福本繁幸氏(58)▽政治団体「NHKから国民を守る党」党首、立花孝志氏(57)▽ニュース分析会社社長、木島洋嗣氏(49)-の7人が立候補している。