広島・小園&坂倉 マルチ競演で侍初戦勝利に貢献 2番で2盗塁の小園「つなぐのが持ち味だし、それが役割」
「ラグザス presents WBSCプレミア12・1次リーグB組、日本代表9-3オーストラリア代表」(13日、バンテリンドーム) 【写真】打って走って侍初戦勝利に貢献した小園 快足スライディングに相手野手は追いついていない 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」で、大会連覇を目指す日本代表は9-3で勝った。「2番・二塁」で先発した小園海斗内野手(24)が2安打1打点2盗塁と躍動。「9番・捕手」でスタメン出場した坂倉将吾捕手(26)も2安打をマークし、広島勢がマルチ安打競演で勝利に貢献した。 重圧のかかる大会初戦でも小園の野球センスはさえ渡った。「2番・二塁」でスタメン出場すると、2安打1打点2盗塁の活躍。大会連覇を目指す侍ジャパンの初陣勝利に貢献し、「自分の結果はどうでもいい。勝てたので良かったです」と胸をなで下ろした。 今大会チーム初安打で打線を勢いづけた。初回無死一塁の1打席目で先発左腕・ソープのスライダーに反応すると、打球は中前に抜けていき一、三塁の好機を演出。次打者・辰己が左犠飛を放って幸先良く先制点を呼び込んだ。二回1死満塁の2打席目では一ゴロで2点目をもたらし、六回には中前打を放って好調ぶりを際立たせた。 足でも魅せた。初回は二盗に成功し、相手の失策で出塁した四回は三盗を決めた。今季は前年から5盗塁増で自身初のシーズン2桁到達となる13盗塁。春季キャンプでは新井監督や赤松コーチから「アウトになってもいいからトライしていこう」と助言され、積極性を磨いていた。カープで培った走塁マインドを日の丸の舞台でも存分に発揮した。 これで9日の強化試合・チェコ戦から3戦連続2番起用となった。打順について「つなぐのが(自分の)持ち味だし、それが役割。そのための2番起用だと思うので、なんとかつなげられるようにと思ってやっている」と話す小園。台湾でも堅実な打撃と積極的な走塁で躍動してみせる。