現役保育士が語る、登園時に親が子どもに絶対言ってはいけない「言葉」
声掛けひとつで登園渋りが変わる
実際に毎日「ごめんね、行ってくるね」と言って仕事に行かれるママがいたのですが、その子は毎朝泣いていて、なかなか気持ちを切り替えることが難しく、保育士も「ママを思い出してしまうから、笑顔でバイバイしてほしい」とお伝えしていました。でも口癖になってしまったのか、まだママの気持ちに余裕がないのか。いまでも登園渋りに試行錯誤しています。 逆に慣らし保育で泣きすぎて嘔吐していたほどの子も、「お迎え来るね」と明るく見送ってもらうようになってからは、泣いたとしてもすぐに切り替えて友だちと遊んでいる姿が多くなったことがありました。 ママの声掛けひとつで、子どもにとって「保育園で遊んでいたらママが迎えに来る」という楽しいところに変わることもあります。
保育園は頑張るところでもない
保育園に預けるときについつい「頑張ってね」と言いたくなることもあるのですが、保育園は頑張らなくていい場所です。 運動会や発表会の練習、何か大きな大役を任された日(前に出て発表することが決まっていたり、幼児クラスであれば様々な活動があったりするかと思います)は、声かけすることもあると思います。 でも、毎日頑張っていたら子どもも疲れてしまいますよね。 保育園は子どもにとって初めての小さな社会。保育園にいるだけで、子どもたちは家庭にいるより常に気を張っていたり、疲れたりするので「頑張ってね」ではなく「楽しんできてね」の方が、子どもも自然体で過ごせるのではないでしょうか。 ママにとってもガラリと生活が変わる保育園入園。 ママが子育てと仕事の両立ができるように、保育園もサポートしていきますし、子どもがより安心して過ごせるように様々な配慮をしています。 保育園が「預けられてかわいそうな場所」から「楽しい場所」に社会の意識が変わるように、そして子どもたちが楽しくすごすことができるように。笑顔で見守ってもらえたらいいなと思っています。 【Profile】はる(@hr_hoiku) 小2女子と年中男子の2児のママ。新設保育園の立ち上げも経験した12年目の現役主任保育士。現場の経験を生かして、保育園側の視点と保護者側の視点からの情報や、子育てが少しでもラクになる保育士のハックを発信。保育士、幼稚園教諭1種、認定ベビーシッターの資格も保有。