ギニアのエボラ出血熱で78人が死亡 「未曾有の流行」と国境なき医師団
西アフリカのギニアでエボラ出血熱が拡大している。ギニア保健当局によると、感染の疑いがある患者は122人で、死亡者は78人(3月31日現在)。現地で医療を支援している国境なき医師団(MSF)は「前例のない規模の流行に直面している」と危機感を訴えている。
MSFはこの2週間で、医師や看護師、疫学専門家らを含むチームを派遣。ウイルスの拡大抑止のため、患者隔離施設を各地で開設した。また、今週末までに、エボラ出血熱対策の経験のある外国人スタッフ約60人を置する予定だという。 MSFによると、現在、エボラ出血熱には専用のワクチンも治療法もなく、患者となるおそれのある人を探し、必要に応じた隔離がウイルス感染の連鎖を断ち切る唯一の手段だとしている。