トラウマ級の悲劇…史上最も胸糞が悪い学園モノ日本映画(2)やはりR指定…地獄のデスゲームで世界が絶賛
エンターテイメント作品の設定として定番の学園モノ。同年代の人間が過ごす学校という場所には、それだけ多くの出来事が起こりやすいということだ。これまでも友情や恋愛に限らず、SF、アクション、ホラーなど、多くのジャンルの作品が生み出されてきた。そこで今回は、学園で悲劇が起こる映画を紹介する。第2回。(文・ニャンコ)
『神さまの言うとおり』(2014)
原作:金城宗幸、藤村緋二 監督:三池崇史 脚本:八津弘幸 出演:福士蒼汰、山崎紘菜、神木隆之介、染谷将太、優希美青、入江甚儀、山本涼介、萩原みのり、高橋直人、村上虹郎、桜田通、菊田大輔、高橋里央、坂本優太、碓井将大、トミーズ雅、ダチョウ倶楽部、高島礼子 【作品内容】 金城宗幸原作・藤村緋二作画による漫画が原作の本作。2014年11月15日より映画『神様のいうとおり』がR15+指定で全国公開され、福士蒼汰、染谷翔太など豪華な俳優陣がキャスティングされ、第9回ローマ国際映画祭のガラ部門に出品されることが決定し、監督の三池崇史がマーベリック賞を受賞した。 【注目ポイント】 学校という閉鎖された空間で理不尽な殺戮が起きることにより、主人公の高畑(福士蒼汰)やクラスメイトの秋元(山崎紘菜)らが極度の恐怖や不安からパニックに陥ってしまう…。彼らは外部との接触が遮断され、自己の判断に頼らざるを得ない。 そんな状況下で仲間と力を合わせ、そして時には利用しながらも少しずつ平静を取り戻し、ゲームをクリアしていくのである。 彼らは未成年ということもあり、身体的・心理的には大人に劣っているかもしれないが、経験不足を補うほどの発想力や勇気、そして決断力で活路を開いていく。 彼らの感情の不安定さや衝動性は、大人では見られないような予測不可能な展開を生み出し、ストーリーを、よりエンターテイメント性溢れた内容に仕上げている。 特に本作で行われる死のゲームは、子供遊びがモデルになっており、年若いキャストが演じることによってリアリティが増し、作品に稀有な迫力をもたらしている。 高畑と天谷(神木隆之介)が、文字どおり「神の子」へと転生を果たすラストシーンは必見だ。
ニャンコ