バンカーのあごに当てて池へ… 3連続バーディ直後の古江彩佳に悲劇
◇米国女子◇メイバンク選手権 3日目(26日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72) 【画像】エースを決めたアマチュア中嶋月葉 2つ伸ばして折り返した後半13番から、メジャー覇者・古江彩佳のスイッチが入った。3mのチャンスを逃さずバーディを奪うと、前日は左サイドの池に打ち込んでダブルボギーだった14番も手前ピンのさらに手前側を攻めて2mにつけるバーディ。やはり手前ピンの15番(パー3)もアイアンショットで距離感を合わせ、4mほどを流し込んだ。 前週韓国での「BMW女子選手権」からパッティングを決めきれないフラストレーションをため込んできた中、「リズムよくいけた」と納得の3連続バーディ。通算9アンダーまで伸ばし、一気に上位の背中が見え始めた。 猛チャージの流れが一変したのは16番。オナーで打ったティショットはセカンド地点で思ったよりも風が強く、左サイドのフェアウェイバンカーへ。ライはまずまずだったというバンカーショットだが、トップ気味のミスでアゴに当たり、力なく左の池に落ちた。 16番は初日も池につかまっているが、“1オンチャレンジ”の日だったこともあってパーで切り抜けていた。「もったいなかった」と振り返る4オン2パットのダブルボギー。勢いにストップがかかり、最終18番(パー5)も2m強のチャンスからバーディパットがわずかに右を抜けた。
この日は大会側が黄色のウェア着用を推奨する『Yellow Day』。キャディのマイク・スコット氏とともに、古江にとってはおなじみともいえるネオンイエローの勝負カラーで決めた。普段はシックな色味が定番のスコット氏には、この色を含めて古江の契約メーカーのシャツをプレゼントしていたという。 「この3日間、どこかしら落としているところがある。そういうことがないように、まずはしっかりパーセーブしてキープしていけたら」。通算7アンダー25位から最終日の巻き返しへ、まずは堅実なスコアメークをポイントに挙げた。(マレーシア・クアラルンプール/亀山泰宏)