ジョコビッチ 1ヵ月ぶり復帰戦で快勝し初戦突破「スタートはかなり悪かった」<男子テニス>
BNLイタリア国際
男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は10日、シングルス2回戦が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)がラッキールーザーで本戦入りした世界ランク83位のC・ムーテ(フランス)を6-3, 6-1のストレートで破り、初戦突破を果たすとともに18年連続の3回戦進出を決めた。 【動画】ジョコビッチ 1ヵ月ぶり復帰戦で快勝、初戦突破を決めた瞬間 36歳のジョコビッチは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では準決勝でJ・シナー(イタリア)に屈し敗退。約1ヵ月半の休養を挟み臨んだBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では1試合に勝利したものの、3回戦でL・ナルディ(イタリア)にフルセットで敗れた。 そしてクレーシーズン初戦となった先月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)はL・ムセッティ(イタリア)やA・デ ミノー(オーストラリア)に勝利したが、準決勝でC・ルード(ノルウェー)に敗れた。 そこから休養と調整を行い、約1ヵ月ぶりの復帰戦となるジョコビッチ。BNLイタリア国際では過去6度優勝を果たしており、今大会初戦の2回戦では25歳のムーテと対戦した。 この日の第1セット、ジョコビッチは序盤でリードを許しゲームカウント1-3とされる。それでも第6ゲーム、鋭いフォアハンドショットを決めるなどしブレークに成功すると一気にギアを上げ怒涛の5ゲーム連取で先行する。 続く第2セット、第1ゲームでブレークに成功したジョコビッチ。直後の第2ゲームで2度のブレークポイントを凌ぐと第5ゲームでは絶妙なドロップショットを披露し2度目のブレークを果たす。さらに第7ゲームで3度目のブレークを奪い、1時間24分で勝利した。 男子プロテニス協会のATPは公式サイトにジョコビッチのコメントを掲載し「試合と練習は違うんだ。今日は左利きの選手と対戦したけど、しばらく左利きと練習していなかったから、ボールの回転の違いに慣れるのに少し時間がかかったよ。最初の4ゲームはかなり悪かった。スタートが悪かったね。サービスゲームを2連続で失った」と語った。 「でも、その後はいいプレーができた。(ゲームカウント)1-3から勝つことができた。コランタン(ムーテ)はとても才能のある選手だ。彼は素晴らしいショットを持っていて予測できない。次に何が起こるか分からないから、集中し続けなければならなかった」 今回の勝利でジョコビッチはマッチ勝利数を1099に伸ばすことに。1100勝がかかる3回戦では第29シードのA・タビロ(チリ)と対戦する。タビロは2回戦で世界ランク59位のY・ハンフマン(ドイツ)を6-3, 7-6 (7-4)のストレートで下しての勝ち上がり。 同日には第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)、第8シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)、第11シードのT・フリッツ(アメリカ)、第12シードのB・シェルトン(アメリカ)、第16シードのK・ハチャノフらが3回戦に駒を進めた。
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