福士蒼汰“真和”らに見る、変わるきっかけが不意に訪れる人生の面白さ<アイのない恋人たち>
福士蒼汰が主演を務めるドラマ「アイのない恋人たち」(毎週日曜夜10:00-10:54、テレビ朝日系) の第2話が1月28日に放送された。行動することで人生に変化が訪れた真和(福士)たちの姿に心温まる展開となった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】恋愛経験がなく、とまどいを見せる絵里加(岡崎紗絵) ■「アイのない恋人たち」とは 同作は、遊川和彦氏が脚本を務めるオリジナル作品で、「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」と、それぞれにアイが欠けている者たちによるラブストーリー。2024年の東京を舞台に、恋愛偏差値が低いワケありアラサーの男女7人が織り成す物語が描かれる。 福士が扮(ふん)するのは、心から人を愛することからも愛されることからも逃げているため「愛がない男」と呼ばれている33歳の売れない脚本家・久米真和。ほか、男性経験のないまま31歳になったブックカフェ経営者・今村絵里加を岡崎紗絵、真和の高校の同級生で女性と付き合ったことが一度もない「自分がない男」淵上多聞を本郷奏多、多聞と同じ食品会社に勤める29歳の冨田栞を成海璃子、真和の高校の同級生で「見る目がない男」と揶揄される警察官・郷雄馬を前田公輝、結婚に対して強い焦りを抱いている区役所勤めの近藤奈美を深川麻衣、真和の高校の同級生で初恋相手の稲葉愛を佐々木希が演じる。 ■絵里加のひと言で脚本が書けなくなってしまった真和 第2話では、さっそくそれぞれの人生に変化が見られる展開に。 真和は、代理ながら連続ドラマの脚本を書くチャンスが巡ってきた。だが、絵里加に言われた「あんたに人を幸せにする脚本なんか絶対書けないから!」という言葉が頭から離れず、いくら意気込んでもまったく書けない状態に。 一方の絵里加も言い過ぎたかもと後悔していたが、自分から言い出す勇気が持てないまま、出会いのきっかけだったマッチングアプリを退会。真和からも連絡の取れない状態になってしまった。 そんな事情を知った愛により、2人が再会。書くことを諦めてしまった真和に、絵里加は「書ける!あなたには書ける、絶対書ける!」と大声で言い、小さいころからたくさん読んできて救われた本にも負けないくらい、真和の脚本に感動したのだと力説した。 それにより真和は奮起し、第1話の脚本を無事に書き上げることができた。それを絵里加に報告した真和。真和がマッチングアプリの相手と3回以上は会わないことを知った絵里加は、恋愛経験の違いからも関係がこれで終わりだと思っていた。すると、真和が発したのは「4回目も会っちゃダメかな」。大切だと思える人と会いたい…、心が動いたのだ。 ■「行動なら変えられる」 そして、多聞と雄馬は、それぞれ栞、奈美との関係に悩み、恋愛マスター的な真和に相談を。真和の「考えろ、どうすれば相手が喜ぶか。その時間が長けりゃ長いだけ、自分にとって大切な存在ってことだ」という言葉に背中を押される。 多聞は、1日の終わりに一人ぼっちだと不安になると話していた栞のために、寝る前にその日のメールをし合うことを提案。雄馬は奈美の職場に行き、奈美の知らなかった一面も見たことで、もっと知りたいと思うように。それは栞、奈美にとってもうれしいことで、4人が笑顔になっているのに心温まった。 エンディングでの「過去は絶対消えないし、性格も急に変えられないけれど、行動なら変えられる」という真和のモノローグ。視聴者からも「心に残る言葉」「勇気が出る」「刺さった」という感想が。不意に訪れるきっかけを、行動でつかんだ真和たちは一歩進んだのだ。 とはいえ、物語は始まったばかり。次回、2月3日(日)放送の第3話予告を見ると、愛、I(自分)、eye(見る目)のない、不器用な男女にはまだ波乱が続きそうだ。夢の挫折のほか、結婚、離婚と波乱な人生を歩んできたことが分かった愛の存在も気にかかる。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部