脳梗塞から10年 弟子と踊った40周年記念の舞台 沖縄市・南桃原公民館のサークル第1号 日舞心踊流只自他観会の喜友名信子さん
沖縄市南桃原公民館を拠点に活動する日舞心踊(しんよう)流只自他観(しじたみ)会の40周年記念発表会が3月20日、同公民館で開かれた。演歌や歌謡曲に合わせ、14人の弟子らが9演目を披露。市内外から訪れた約150人が、演目が終わるたびに大きな拍手を送った。(翁長良勝通信員) 同会は同公民館のサークル第1号。公民館祭りや市民会館などで踊りを披露して、日舞の普及に努めている。 会主の喜友名信子さんはこれまで多くの弟子を育成してきた。約10年前に脳梗塞で倒れ、当初は体を動かすこともままならなかった。自身の懸命なリハビリや家族や弟子、周囲の励ましと協力があり、右半身にまひが残るものの、車いすに乗って動けるほど回復した。 40周年を機にまな弟子の池宮久子さんに会主を継いだ。 この日、喜友名さんは、弟子と共に美空ひばりさんの「あれから」に合わせた踊りをりんとした所作で披露した。周りへの感謝を込めた自作の詩「一緒だから」を息子の秀和さんが読み上げた。 島袋由香自治会長は「毎週水曜日は公民館から演歌が聞こえる。心が折れそうな時は喜友名先生の後ろ姿や励ましの声に大きな勇気をいただいている。第一線を退くがこれからもご指導を賜りたい」と祝辞を述べた。 14人の弟子による踊りでフィナーレを迎えた。