【柔道】阿部一二三が準決勝進出 "2度の治療"も最後は合わせ技一本で勝利
◇パリオリンピック2024 柔道男子66キロ級準々決勝(大会3日目=日本時間28日 シャンドマルス・アリーナ) 【画像】初戦を一本勝ちした阿部一二三選手 柔道の阿部一二三選手が男子66キロ級準々決勝でタジキスタンのヌラリ・エモマリ選手と対戦し、2度の出血で治療をするも勝利を収め準決勝進出となりました。 試合開始直後、阿部選手はエモマリ選手に攻められながら開始41秒で袖釣り込み腰を決め、技ありを奪います。 その後は両者こう着状態となり、開始およそ2分。相手のエモマリ選手が寝技を繰り出すと阿部選手は鼻から出血。一度試合が中断し阿部選手は治療に入りました。 解説の大野将平さんは「(鼻からの出血は)呼吸がしづらさがある」「エモマリ選手が変則的な組み手で急に距離を詰めてきたところ鼻が体に当たったのかな」とコメント。その後は止血した阿部選手は再び畳に上がります。 試合が再開するとエモマリ選手が近づき寝技を試みます。すると阿部選手の鼻にエモマリ選手の膝が当たってしまい、再開しておよそ30秒で再び阿部選手は鼻からの出血。2度目の治療に入りました。
柔道は同じ箇所の治療を3度目治療で棄権となってしまうため、次の治療となった場合は五輪連覇が途切れてしまいます。 2度の治療を終えた阿部選手が畳に上がると2分41秒、距離を積めてきたエモマリ選手に体を持ち上げられますが、阿部選手は大内刈りをしかけ技あり、合わせ技一本としました。2度の治療であとがなくなった阿部選手でしたが、見事一本勝ちを収め準決勝に駒を進めました。