大谷翔平、初の1試合での3打席連続本塁打ならず 18、19号の2打席連続弾も…ベッツ死球交代で球場騒然
◆米大リーグ ドジャース―ロイヤルズ(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) ドジャース・大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、本拠地・ロイヤルズ戦に「2番・指名打者」でスタメン出場し、18、19号と2打席連続アーチを放って迎えた7回2死一、二塁の4打席目は中飛で、自身初の1試合での3打席連続本塁打は逃した。前を打つベッツが左手付近への死球で途中交代となり、場内が騒然とする中、快音を響かせることは出来なかった。 ロイヤルズ先発は、ブラディ・シンガー投手(27)。試合前の時点で今季は13試合に登板して4勝3敗、防御率3・30の成績を残している右腕だ。投球の8割以上がシンカーとスライダー。昨季までの対戦で大谷は本塁打こそ放っていないが、5打数2安打、1四球の打率4割と好相性だ。この日は父の日とあって、水色のラインが入ったスパイクを履いていた。初回1死走者なしの1打席目は、四球を選んで出塁したが得点にはつながらなかった。 4試合ぶりのアーチを描いたのは両軍無得点の3回1死走者なしの2打席目。シンガーの92・5マイル(約148・9キロ)シンカーを捉えると、中堅左へ打球速度114・3マイル(約183・9キロ)、打球角度27度で、飛距離451フィート(約137メートル)という特大弾を運び、先取点となる18号ソロをたたき出した。打球速度、飛距離はともに今季の本塁打18本の中で2番目だった。 さらに続く打席でも快音を響かせた。1―0の6回先頭で迎えた3打席目。初球の79・7マイル(約128・3キロ)スライダーを捉えると、打球角度39度で高々上がった打球は右翼席へと吸い込まれた。打球速度110・7マイル(約178・2キロ)、飛距離は400フィート(約122メートル)だった。今季2度目の2打席連続アーチ(同一試合では今季初)で、4年連続の20号にリーチをかけた。これまで試合をまたいでの3打席連続アーチはあったが、試合の中での3打席連続本塁打はこれまでなかった。 11、12日(同12、13日)の本拠地・レンジャーズ戦で2試合連続本塁打を放った大谷は、14日(同15日)のロイヤルズ戦でも8試合ぶりのマルチ安打となる4打数2安打。前日15日(同16日)は、内野ゴロ3つの3打数無安打、1四球に終わった。 また、前日15日(同16日)の本拠地・ロイヤルズ戦で先発したが右上腕三頭筋の張りを訴えて2回28球で緊急降板した山本由伸投手(25)は、15日間の負傷者リスト(IL)に入ったことが試合前に発表された。
報知新聞社