<ブギウギ>中国人作曲家・黎錦光役 “中国で最も有名な日本人”浩歌の演技は「すごくリアル」 草なぎ剛も「本当に上海にいるみたい」
俳優の趣里さんがヒロインを務める2023年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)。第62回(12月26日放送)から登場した中国人作曲家・黎錦光(れい・きんこう)は、作曲家・羽鳥善一(草なぎ剛さん)にとって、上海で新たな音楽に触れるキーパーソンとなる役どころだ。黎錦光を演じた浩歌(ハオゴー)さんの魅力について、制作統括の福岡利武さんに聞いた。 【写真特集】羽鳥先生が上海で出会う美女 “伝説の歌姫”を演じたのは?
◇「あの時代の上海の空気感を見事に表現」
羽鳥が訪れている上海でのエピソードは、戦時下で締め付けが厳しくなった日本を離れた羽鳥が、自由な海外の音楽に触れ、「ブギ」のヒントをつかむという大事な局面となる。そのエピソードにおける重要人物、黎錦光のキャスティングについては、とても悩んだという。
そんな時、スタッフから「中国を中心に大活躍されている浩歌さんにお願いしてみては」と提案され、スケジュールを確認したところ、たまたま日本に滞在している時期と重なり、出演してもらえることになったという。
浩歌さんは1970年1月21日生まれ、大阪府出身。中国を拠点に活動し、「中国で最も有名な日本人」といわれている。かつて矢野浩二名義で俳優をしていたが、2022年9月に現在の芸名に改名した。福岡さんは「そういう方に、中国人の役を演じていただけたら、とても面白いのではないかと思いました」と白羽の矢を立てた時のことを振り返る。
そして実際に出演したシーンを見て、「浩歌さんは中国語が達者で、中国の文化や歴史にもとてもお詳しいので、あの時代の上海の空気感を見事に表現してくださいました。本当に素晴らしい演技でした」と絶賛する。
◇日本語を話す中国人の演技が「すごくリアルに見えた」
第62回で黎錦光が劇中に登場すると、SNSでは浩歌さんの“カタコトの日本語”が注目された。「日本語を話す中国人の特徴をよくとらえてる」と話題を呼んだが、福岡さんも「すごくリアルに見えました」と太鼓判を押す。