パ・リーグNo.1投手候補・平良海馬の目標は160km超え「一番の喜びは球速が出た時。沢村賞は興味ない」
埼玉西武ライオンズ平良海馬インタビュー後編 ◆平良海馬・前編>>最先端を走る投手の最新理論「アウトコース低めはまったく意味がない」 【写真】西武ライオンズ「bluelegends」オーディション密着取材・フォトギャラリー 今季のパ・リーグで注目されるのが、過去3年続けて沢村賞に輝いた山本由伸がオリックスからロサンゼルス・ドジャースに移籍し、誰が「ナンバーワン投手」の座を受け継ぐのか、だ。 候補のひとりと見られるのが、先発転向2年目を迎える平良海馬(西武)。ウエイトトレーニングで筋骨隆々の肉体に仕上げ、テクノロジーを使いこなす右腕投手に今季、そして今後、目指すものを訊いた。 ※ ※ ※ ※ ※ ── 男子200メートル障害の元アジア最高記録保持者で、西武でスプリントコーチを務める秋本真吾さんが、平良投手の視野の広さに驚いていました。「去年は心拍数について聞かれ、今年は睡眠の質をどうしているのですかと聞かれた」と。「そんなことを聞いてくる選手はなかなかいません」と話していましたが、1年を見据えてよりよいコンディショニングを求めてのことですか。 「もちろんそうですね。そこはわからない部分なんで、僕も。いろんな方にお聞きしながら、学んでいきたいなっていうところではあります」 ── 春季キャンプではスマートウォッチを着けて、消費したカロリーをすぐに補給するほど自己管理を徹底しているとニュースになりました。目的は同じことですか。 「同じことですね。調整です」 ── ここまで細かく取り組むようになったのは、先発に転向してからですか。 「そうですね。中継ぎのほうが正直、ラクな感じがありましたし。そういうことを突き詰めなくても、できちゃっていた部分があるので。先発になってより高いレベルを目指そうとなった時に、やっぱりそういうことが必要かなって思いました」 ── 先発はやりがいがありますか。 「やりがいはありますね。中継ぎと比べると、やっぱりきついですし。本当にラクでもないんですけど、自分で(先発したいと)言ったことですし、ちゃんとその先の目標もあるので。やりがいは大きいですね」