奈良市役所

27日に行われる衆院選の開票作業について、奈良市選挙管理委員会は細かな業務の見直しや集計作業の自動化で時間短縮を図っている。前回（令和3年10月31日）は県議補選との同日選となり、小選挙区の開票にかかった所要時間は約6時間で、比例代表は7時間を超え、過去5回で最長となった。市選管は過去最大の時短を目指したいとしている。 【リストでみる】夕刊フジが作成した「京都・滋賀・奈良・和歌山全選挙区当落予測」 開票作業は最初の手順から見直した。これまでは午後9時半の開票開始の宣言で床に置いていた投票箱を開票台に置き直し、開錠してから投票用紙を取り出していたため、実質的に開票作業に入るのは同9時50分ごろだった。 今回はあらかじめ投票箱を台の上に置いて同9時20分に開錠して鍵を回収する。同9時半の作業開始の宣言と同時に開票に入るため、差し引き20分の短縮が図れるとしている。 このほか票の集計にバーコード式の票箋（せん）を今回初めて導入する。票の束（100票か500票）に付ける票箋のバーコードには、候補者（比例の場合は政党）に割り振った固有番号、100票か500票かの区別などの情報が記載され、機械で読み取って自動的に獲得票数を積み上げる。 従来は手書きで票箋をつくり手入力で票数計算をしていたが、人力を省くことで集計を速やかにするという。同じ束を機械に通しても受け付けない仕様で、二重計算のミスも防ぐ。