『トークサバイバー!』佐久間宣行を支えたスタッフたち――ドラマ×バラエティが融合する現場の舞台裏
2つのジャンルの制作機能を持つUNITED PRODUCTIONS
Netflixの人気コメディシリーズ『トークサバイバー! ~トークが面白いと生き残れるドラマ~』。現在、最終章『トークサバイバー!ラスト・オブ・ラフ』が配信される人気シリーズで、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏が企画・演出を手がけていることで知られているが、そんな彼を支えるチームが、制作会社・UNITED PRODUCTIONSの面々だ。 【写真】『トークサバイバー!』ロケ現場の様子 ドラマ・バラエティそれぞれのパートを担当するスタッフたちが、制作の裏側を語ってくれた――。
■内容を詰めるチームと“ざっくばらん”に準備するチーム 『トークサバイバー!』は、ドラマに挑む芸人たちが、いきなりドラマの途中で台本なしのトークバトルを繰り広げるお笑いサバイバル。ドラマとバラエティが一体になった番組ということで、この2つのジャンルのプロダクション機能を持つUNITED PRODUCTIONSが制作に入った。 それぞれの専門スタッフが制作に臨んだものの、双方の分野の仕事が融合する現場だったそうで、互いに刺激を受けることもあったそうだ。 ドラマパートのアシスタントプロデューサー(AP)・栃原紫帆氏は、第1弾の制作現場について、「撮影方法は通常のドラマ・映画とあまり変わりませんが、【バラエティパートとドラマパートが一本化した時に作品としてより面白く観てもらうにはどうすれば良いか】という事を常に手探りしながら撮影をしていました」と回想。 ドラマ・映画の現場が、基本的には本番までにきちんと内容を詰め、決まった出来事に対して準備するのに対し、バラエティは「起こったことに対応するため、いい意味で“ざっくばらん”に準備する」と印象を受けたという。 準備を詰めていないことに違和感を持つスタッフからは、「ここはどうなってる?」と質問があがることも。「衣装部さんや美術部さんはつながりを保たなければいけないというのもあって、全シリーズ通じて一番難しかったのは、バラエティチームとのコミュニケーションでした」というが、「役者さんは、奇想天外な台本の内容に困惑したり驚いたりしながらも、逆にそれを面白がってお芝居を楽しんでくださり、現場は和気あいあいとしていました」と雰囲気を明かした。