リニア縁「未来のご近所」 飯田市が品川区と災害時援助協定結ぶ【長野県】
長野県飯田市は3日、東京都品川区との間で災害時相互援助協定を結んだ。リニア中央新幹線開業を見据えたもので、佐藤健市長は「さまざまな事業を通して交流し親交を深めてきたが、リニアによって45分で結ばれる『未来のご近所』になることを機に防災の観点からも協力体制の構築を」と願った。 品川区役所で調印式を開き、佐藤市長と森澤恭子区長が出席。応急物資の供給、被災者の一時受け入れ、被災者に対する住宅提供、復旧対策に関する職員派遣などの項目で合意した。 調印式で、佐藤市長は1961年に伊那谷を襲った集中豪雨「三六災害」や、防災対策推進地域に指定される南海トラフ地震に触れ「災害による影響を受ける可能性の高い地域」とした上で感謝の言葉を述べた。 リニア中央新幹線について、JRは東京・品川―名古屋間の開業に向けて建設を進めており、飯田市には中間駅ができる。開業後は45分でつながる見通し。 災害時の応援に関する飯田市の協定は86件目で、うち単独自治体とは19件目。