「あきたこまち」がパンに!「生米パン構想」は日本の米消費の一助となるか
コロカルニュース
■全国のブランド米を活用した「生米パン」構想 農林水産省発表の「食料需給表」によると、2022年度の国民ひとり当たりのお米の年間消費量は50.9キロ。ピークだった1962年度の118.3キロの半分以下になっています。 【写真で見る】ドリップコーヒーや地元果物のジャムなどとセットになった「鰺ヶ沢町モーニングセット」も登場予定。 そんな米離れが進む状況下において、米農家をサポートする支援へと動き出したのが、地域創生を基幹事業とする〈レッドホースコーポレーション〉。米の活用方法についてさまざまな調査・検討を進めるなかで、自然派でしかも生米からつくるという珍しくも興味深い商品を製造する〈ハニーマザー〉と出合いました。両社がタッグを組んで生まれたのが、全国のブランド米を使った「生米パン構想」です。 ■青森県鰺ヶ沢町のブランド米「まっしぐら」を使った「生米パン」 その第1弾として販売が開始されたのが、青森県鰺ヶ沢町産のブランド米「まっしぐら」と秋田県男鹿市産のブランド米「あきたこまち」を使った2種類の〈生米パン〉(最低寄付金額13000円、4個入り)です。 本品の開発はレッドホースコーポレーションの鰺ヶ沢町担当による「まちの豊富な食材を使って新しい特産品を開発してほしい」という熱い要望から始まりました。町からは地元事業者の開拓・底上げを希望され、それを受けて既存の地元事業者の商品との組み合わせで互いを高め合えるような商品の開発を目指しました。その結果、青森県内で最も作られているブランド米「まっしぐら」を使った「生米パン」が商品化されました。 その後試作を重ね、町役場の方々や米の生産者も試食し、鰺ヶ沢町の新たな特産品の第1弾として鰺ヶ沢町産「まっしぐら」を使った「生米パン」が開発されました。6月28日より、楽天ふるさと納税他全8サイトにて寄附受付を開始し、7月18日より鰺ヶ沢町観光協会管轄の直売所「海の駅わんど」でも店頭販売されています。 さらにこの後、鰺ヶ沢町のふるさと納税返礼品として既に登録されている白神山地の水やドリップコーヒー、地元果物を使ったジャムと「生米パン」がセットになった「鰺ヶ沢町モーニングセット」も登場予定です。 ■秋田県男鹿市のブランド米「あきたこまち」を使った「生米パン」も登場 秋田県男鹿市でも同時に「生米パン」の商品開発が進みました。男鹿市も鰺ヶ沢町同様に米どころで、ふるさと納税の寄附の約65%がお米の返礼品によるものでした。その潤沢な在庫を生かし、米の新たな魅力を引き出すために、男鹿市で生産されるブランド米「あきたこまち」を使用した「生米パン」が誕生。 7月19日より楽天ふるさと納税他全7サイトにて寄附受付が開始されています。この後、市内の直売所「道の駅おが なまはげの里オガーレ」でも販売開始予定。また、男鹿市産の商品とのコラボセットなども企画されています。 writer profile Riho Nakamori 中森りほ なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。