【池上解説】トランプVSバイデン 池上はどう見た?米大統領選討論会
■池上彰はどう見た?討論会
では実際、討論会はどうだったのでしょうか。 アメリカのメディアでも言われていましたが、バイデン大統領の様子はかなり心配でした。 そして4年前ほどではないですが、今回もなかなかに非難の応酬で言い合いがひどかった、というのが一番の印象です。 特にバイデン大統領、高齢という批判があったため、本当なら討論会でハツラツとした元気な姿を印象付けたかったはずです。その点ではまさに大失敗と言っていいでしょう。討論会の後陣営は「バイデン大統領は風邪をひいていた」と発表していますが、声もかすれていましたし、トランプ氏に「何を言っているのかわからない」と突っ込まれたりもしていましたね。大事なところで数字を間違えてもいました。 一方でトランプ氏は誇張した表現が目立ちました。アメリカでも「事実ではない発言が含まれていた」と早速報じられています。 高齢不安と誇張発言。今回の討論会はそれに尽きると言ってもいいでしょう。 これらをアメリカ国民がどう受け止めるのか、そこがポイントとなってきます。 バイデン大統領の民主党からは「候補者を代えたほうがいいのでは」という声もあるといいます。それでもバイデンさんは現職の大統領です。本人が出ない、と言わない限りほかの候補者をたてようとすると党内が分裂してしまいます。簡単に他の人で、とは言えない状況なんです。 アメリカ大統領選挙の結果はアメリカ国内だけでなく、日本、そして世界に大きな影響を与えます。11月の大統領選挙本番まで目が離せません。 (池上彰のニュースそうだったのか!! 6月29日OAより)
テレビ朝日