20年ぶりの「新紙幣発行」認知度は約9割、キャッシュレス決済にどう影響する?
2024年7月3日から始まる「新紙幣の発行」。今回の刷新では「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」の肖像画が描かれることとなり、20年ぶりの新紙幣発行を楽しみにしている人もいるだろう。とはいうものの、キャッシュレス決済が広がっている今、新紙幣発行が決済方法に何らかの影響を及ぼすのだろうか。 【画像でわかる】PayPayのQRコード決済とバーコード決済は何がどう違う?
約半数が、新紙幣が正しく使えるかどうか心配している
個人向け家計簿サービス「Zaim」とチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」は、2024年6月19日~23日、9,390人を対象にインターネット調査を行った。「2024年7月3日に新紙幣が発行されることを知っていますか」と質問したところ、96.1%が「発行されることを知っている」と回答した。
続いて、「新紙幣の発行に関して感じること」を質問すると、半数以上が「自動販売機やATMなどで正しく使えるか心配」と回答し、4割以上が「慣れ親しんだデザインでなくなるのは寂しい」と現在の紙幣を惜しんでいることが分かった。その後に続くのは、「新紙幣の偽造防止技術が優れているため安心して使えそう」「(お店などで)現金取引の際に混乱しそうで心配」「新紙幣を使うのが楽しみ」という回答がそれぞれ約3割。新紙幣に対しては、賛否両論あるようだ。
約8割がキャッシュレス決済を週に1回以上利用
新紙幣についての意見を見てきたが、新紙幣が導入されることで現金決済を利用する割合が増えるのだろうか。キャッシュレス決済の使用頻度について質問したところ、「ほぼ毎日利用している」と回答した人が約5割、「週に数回利用している」と回答した人が約3割、「週に1回程度利用している」と回答した人が1割未満で、「週に1回以上の利用」は全体で約9割という結果となった。
実際に利用しているキャッシュレス決済方法としては、「クレジットカード」が74.0%、「QRコード決済(PayPay、楽天Payなど)」が72.7%、「電子マネー」が56.4%と続いた。キャッシュレス決済が日常的に使われていることが分かる。