【関東オークス】初ダートのクリスマスパレードが一気に頂点狙う 外めの9番枠も追い風に
[JpnⅡ関東オークス=2024年6月12日(水曜)3歳牝、川崎競馬場・ダート2100メートル] ◆クリスマスパレード(牝3・美浦=加藤士津八厩舎) 父キタサンブラック 母ミスエリカ 母の父ブレイム 初陣は昨年12月の中山芝内2000メートル。好発から2番手につけて序盤は流れに乗れていたが、道中は集中力を欠くシーンがあり気合をつけながらの追走。4コーナーでは外に膨れる場面もあり、いかにもデビュー戦といった走り。それでも早め先頭から加速ラップで押し切りV。豊富なスタミナと体力をアピールした格好だ。続く水仙賞は逆にライバルを直線で待つ余裕を見せての快勝。レースセンスも兼ね添える素質の高さを見せつけた。 オークスへの出走権を得るべく挑んだのが前走のGⅡフローラS。これまで通りの先行策で挑んだが、東京2000メートルでの大外枠、初めてのコースもあってか下見所からテンションが上がってしまい、本来の力を出し切れず4着に敗れた。環境の変化という側面では初めてのナイターに不安は残るが、それでも砂適性ということになれば話は変わるか。父は芝ダート、そして距離を問わずオールラウンダーを輩出するキタサンブラック。母ミスエリカのJRA勝ち星は芝1500メートルにとどまったが、南関東に転入後は4勝をマークと砂でも活躍した。 これまでキャリア3戦において速い上がりをマークしておらず、身上はやはり切れないがバテない末脚の持続力。メンバーを見渡しても距離2100メートルが最もプラスに作用するのは本馬となろう。極端に砂をかぶらずに済む9番枠を味方に待望の重賞タイトルをゲットする。
東スポ競馬編集部