藤浪を早く勝たせるには打線よ。巨人のパーラが序盤戦では最高や【岡田彰布のそらそうよ】
監督目線で言えば性格のいい助っ人はいらん
巨人は岡本の成長で、外国人の補強ではチャンスメーカーで、勝負強い選手を獲得すればよかったけど、パーラはまさにその人選でハマったよね/写真=BBM
まずは阪神・藤浪晋太郎のことから。先週号でも取り上げたよな。一軍に上がってから2試合に先発。確実によくなっている。デビュー当時の姿に戻ってきている。だが勝てない。目の前に、勝ち星がチラつている。そして8月5日、甲子園での巨人戦。藤浪は今シーズン3度目の先発のマウンドに挑んだ。 オレは放送席にいた。解説の仕事だった。アナウンサーの「今夜のポイントは?」の問いかけに「藤浪、この一点!」と答えた。それしかない。藤浪VS巨人打線……というよりは、いかに藤浪が自分のピッチングができるか。できれば巨人打線を抑えるに違いない。オレはそんな予想をしていた。 素晴らしい内容だった。ストレートの威力は十分で、スライダーが切れ、フォークボールがいいところから落ちた。1点は与えたけど、藤浪は崩れない。だから早く打線の援護が必要なのに、相手投手の戸郷(戸郷翔征)もすごかった。なんなんやろな。こんな巡り合わせになっているのか。藤浪に援護はなく、最後、辛抱し切れず、自らのミスから致命的な失点となった。 これだけのピッチングで勝てない……ですむ話ではない。とにかく打線よ。藤浪を早く勝たせるには得点力を上げるだけ。ポイントはズバリ、クリーンアップよ。「そういうことで、今週は外国人特集なので、新助っ人についてお願いします」と編集担当のS君。開幕から2カ月近く、新外国人の力の差がはっきりしてきたわけで、オレなりに評価してみることにした。 とにかく新しい外国人選手を獲得するのは、ホンマ、ギャンブル的要素が・・・
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週刊ベースボール