境港に高級宿泊施設 国内外富裕層ターゲット 水木ロード沿い、15日オープン
皆生タクシー(米子市旗ケ崎、杉本真吾社長)が境港市大正町の水木しげるロード沿いに15日オープンする宿泊施設「皆玉邸(かいぎょくてい) 恵(めぐみ)」の落成式が12日、現地であった。趣の異なる独立した4棟の客室を備え、国内外の富裕層の利用を見込む。 約1500平方メートルの敷地に、100平方メートル超の木造平屋建ての客室4棟とレストランなどが入る1棟を整備。客室にはサウナやミニバー、茶室など棟ごとに異なる設備を設けた。各棟の露天風呂も岩風呂やヒノキ風呂などがあり、米子市の皆生温泉から湯を運ぶ。 レストランでは地元産の和牛や海産物、野菜などを使った鉄板焼きフレンチのフルコースを提供する。1棟に4人まで宿泊でき、料金は1泊2食付きで1人7万5千円から。 落成式には行政や経済、観光の関係者ら約30人が出席し、来賓の伊達憲太郎市長が「水木ロードの魅力が増した。滞在型観光地として歩みを進めることができる」とあいさつ。杉本社長は「観光の起爆剤となるよう構想した。米子鬼太郎空港の国際定期便を使うインバウンド(訪日客)の利用や、来年の大阪・関西万博に世界から訪れる観光客の長期滞在を期待している」と述べた。
日本海新聞